各種特典の概要
障害者手帳を提示することによる各種特典があることは前項でも述べましたが、ここでは身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、共通で受けられる特典について概要をお話します。
まずは「各種税の減免あるいは免除」で、所得税、住民税、自動車税等の控除があります。「健康保険適用医療費の減免若しくは全免又は還付」も頻度が高くかなり有用です。
その他にも
- 各種公共交通機関の割引
- 博物館・美術館・映画館などの各種公共施設の利用料の減免あるいは免除
- 携帯電話料金などの減免(電話料金についてはNTT東日本及びNTT西日本の固定電話及びインターネットにおける基本料及び通話料についての割引はありません)
- 日本放送協会の受信料も減免又は全免
ちなみに精神障害者手帳は、以前では他の障害とは区別されていて、各種優遇を受けることができない場合もあったのですが、障害者自立支援法の施行後にはその差が少なくなっています。
但し障害者手帳には等級があります。
例えば身体障害者手帳は、視覚、聴覚、平衡機能、音声・言語・そしゃく機能、肢体不自由、心臓・じん臓・呼吸器・ぼうこう又は直腸・小腸・免疫機能に障害のある人に交付されますが、手帳の等級は障害の程度によって1級~6級までの区分があります。
精神障害者保健福祉手帳にも1級、2級、3級の3段階があります。